38　『福島の桃』と町の健康診断

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38　『福島の桃』と町の健康診断　[日記] [編集]

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『福島の桃』を注文してみました。

以前　いただいて美味しかったのでちょっと奮発しました。

梅雨のせいもあってか気分が晴れずに、毎日ただ無駄に時間を過ごしています。
朝目が覚めると、また一日が始まるのか・・・と思い、
簡単な家事を済ませると、あとはパソコンを眺めている事が多いんです。

一日何もしなくても　夜になると、一日が終わりホッとします。

ダラダラしているせいで体力も落ちていて、すぐ疲れてしまいます。

複視の手術も済んで、だいぶ見やすくなったので
働こうと思えば働けそうなんですが、どうしても勇気が出ません。

バセドウ病眼症になると、目が飛び出るというか
目の周りが腫れあがっていますから、どう見ても普通じゃないんですよ。

そして、外に出るとジロジロ見られるんですね。
二度見されますからね、悲しくなりますよ。

それがイヤで家にいる日がとても多く、一歩も出ない日が続いています。

ハローワークには行ったものの、
働きに行く勇気が持てません。

そこへ町の健康診断の通知が来ました。
仕事をしているときは職場で毎年受けていましたが、
仕事を辞めてから　こういうものを利用しないと、チェックできませんよね。

面倒だと思いながらも気分転換に行ってみたんです。

町の健康診断なので内容は、尿検査・血液検査・
身体測定・診察の簡単なものです。

きっとゴチャゴチャ混んでいて、イライラしちゃうんだろうなと
思って行ったんですが、空いていたんですよ。

書類に書き込むのに・・・見えずらくて困っていたら
係りの人が横に来て親切に教えてくれたし、
メタボの検査？でお腹周りを測る人もおもしろかったんですよ。

「一番細いところじゃなくて、太いところを測りますね～。
　はい○○センチです。
　あ～大丈夫です！　このくらいなら問題ないですよ～。
　みなさん　もっとすごいんですよ～。」なんて小声で言うの。

それがその担当の方が　とってもふくよかな方で、
人の心配より自分がメタボ？

なんて思ったら笑ってしまった～！！

すっかり緊張からとけて、最後の診察にきたら先生がおじいちゃん先生。

バセドウ病とバセドウ病眼症って、書類に書いたから
「うんうん」て見ていて、「今までの検査の数値は問題ないよ～。」

「バセドウ病ね。うん　のどは腫れてないですね。
　あ～目が出てますね。可愛いお目目がかわいそうにね～。」
って言ったんです。

今までバセドウ病眼症になって３年４ヶ月経ちましたが、
みんな周りの人たちは、そんな気にするほどじゃない、とか
当たり障りのないことしか言いませんでした。

まぁかわいそうだとは思ってくれたんでしょけどね。

おじいちゃん先生には　思わず笑っちゃいました。

「可愛いお目目がかわいそうにね～。」
その言葉が子供に言うみたいで
なんだか今までひねくれていた気持が溶けるようでした。

誰も　こんな目になった悲しさをわかってくれない、
わかるわけがないんだ！

そう思っていましたから、この先生はわかってくれるんだ
そう勝手に思って気持が軽くなって帰ってきました。
町の健康診断に行って良かった。

それから嬉しくてニコニコが続いています。

だから奮発して『福島の美味しい桃』を注文したわけなんですよ。

　　『福島の桃』とっても美味しそうでしょう？
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